Vol.6

2016/11/02

ハロウィンから考える

ここ数年は、10月下旬ともなると、仮想した人々をよく見かけるようになりました。

 

そう、ハロウィンの季節です。

 

山手線に乗っていると、渋谷駅から仮装した大人が普通に電車に乗ってきていました。そして周りの乗客もちょっと視線を動かすものの、普通に受け入れています。車内アナウンスも「本日はハロウィンのためハチ公口改札付近は混雑しています・・・」と言っていました。日本でも、少なくとも首都圏ではだいぶハロウィンも浸透してきている感じがします。

 

ハロウィンは元々は古代ケルト人が秋の収穫祭を祝い、悪霊を追い出すという宗教的な意味合いを持つイベントでした。イベントなどにはあまり乗らない日本で、なぜ今頃流行るのか考えてみました。

 

いくつか要因はあると思いますが、こんな感じでしょうか。

●男性も子育てに参加するようになり、家族参加型のイベントが増えた

●個人だと難しくてもSNS等で呼びかけ「みんなで集まって何かする」ことがやりやすくなった

●TDR含め、企業が商業用に活用した

●みんながやっているから、参加する(横並び)精神

 

日本は元々パーティ文化がありません。西側の海外ではほぼ毎週のようにパーティがあって、そこが社交の場となります。日本はその代わりに、参加者が限られる住宅が密集して町内会のようなコミュニティがあり、また飲み会文化がありました。それを考えると、住宅や町並み、人々の思考が西洋化している日本にも、社交の場を求めるのは当然の流れなのかもしれません。しかも、仮装すると恥ずかしさの垣根も下がって、見ず知らずの方とも話しやすいですしね。

 

そして、国籍違えど人とつながりたいと思うことは同じなんだなと気付かされます。その想いを表現できる場があれば、みんな自分らしく振る舞えるのですよね。

 

この点は、私がクライアントの皆さんをサポートしているときに大切にしていることと同じです。

 

お子さんのために衣装を調達する親御さんは大変かもしれませんが、今後は楽しくも日本らしいソーシャライズできる場(社交の場)を創造していけるとおもしろいですね。

Vol.5

2016/10/06

海外赴任者向けクローズ勉強会(コーチング概要)(10月5日)

  前職の職場で、これから開発途上国に専門家として赴任する方に対して、クローズ勉強会(コーチング概要)を開催しました。

 

  途上国の現場では、日本人と現地スタッフ等の海外メンバーの混成チームで活動することが多く、現地のスタッフとの協働は必須です。そして、その現地スタッフの彼女ら/彼らのパフォーマンスは、プロジェクトの成果に大きく関係します。

 

  そこで、チームとしてのパフォーマンス向上につながるよう、マネジメント手段の一つとして、コーチングの概要をお伝えしました!

 

  日本人でも現地スタッフ等の海外メンバーに対してもコミュニケーションの基本的なスタイルは変わりません。それぞれが目的や将来の夢をもって、プロジェクト活動に参加してます。このため、チームとしてパフォーマンスを上げていくためには、チームのマネージャー・コーディネーターとして関わる方は、まずは個人レベルで、それぞれが持つ目的、目標、希望をしっかりと共有する必要があります。そして、それをチームの方針と整合させることで、少しずつみんなのベクトルが合ってきて、チーム力がアップします。

 

  専門的なコーチングスキルは不要。まずは、対象者の課題を同じ視点から眺め、一緒に考え、一緒に解決策を見つけるよう、時間をとってみてください。ちょっとした時間でも、話をきいてもらった側からすると、とても嬉しいモノです。

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Vol.3

2016/07/06

リモートワーク×TEAMワークの可能性

先日、リモートワークを推進している友人が主催したフューチャーセッションに参加しました。

 

新しい働き方の形「リモートワーク」

 

一般的にはテレワークなどと言われることもある、会社に通勤せずに、

業務を行うもの。

 

在宅勤務もリモートワーク一つの形態ですね。

 

会社全体で何名かが行う場合もあれば、全社的にリモートワークを

主体としている会社もある。

 

この導入規模による差異はあるにせよ、これを可能にするには、

いくつかのポイントが重要だろうなと思いました。

 

・ITインフラ

・社長含めた上司の理解と推進のためのイニシアティブ

・日常のコミュニケーション

・TEAMワーク

 

一方、業界・業種による導入可否のハードルはあまりなさそうです。

要は、工夫次第で導入はできるということ。

 

そして、想定以上にTEAMワークが重要だと気付きました。

 

ちょっとしたお願いや質問、表情等による体調への気づき、気遣いなど、

これまでのように隣に座っていれば難なくできることが、

できなくなるのだそうです。

 

特に、リモートワークしている人が、気を遣う、頑張ってしまう

傾向にあるため、負担も多くなりがちだそうです。

 

普段のちょっとした雑談がそれを可能にていたのです。

 

ということは、その雑談を含めて、うまくTEAMとしてコミュニケーションが

取れるようになれば、快適になるということ。

 

より一層、TEAMワークが重要なわけです。

 

実際に、社員全てをリモートワークにしたという会社の

経営者の方によれば、通常の業務形態と同様にTEAMワークは必要。

ただ、決して難しい話ではないとのこと。

 

リモートワーク×TEAMワーク

 

開発途上国含め、複数の拠点を持つ企業にとっては、

リモートワーク必然となります。

パフォーマンス向上につながるヒントがあるのではないでしょうか。

 

私はこのTEAMワーク作りで貢献できるよう、頑張ります。

Vol.2

2016/05/26

スピード感@香港

2016年3月、4月と初の香港出張に行ってきた。

 

そこで、感じたことは、全てのスピードが速い。

人々の歩くスピード、話すスピード、そして物事が進むスピード。

 

香港は、日本から飛行機で3~4時間程度で、時差も1時間ととても訪問しやすい。今回は、株式会社Kronika海外事業部として現地セミナー開催等の支援のため、同行した。

 

空港から市内に入って、まず思ったことは、街がとてもきれいで、高層ビルも多く、インフラも十分に整備されていることであった。

一般的には、当たり前かもしれないが、これまで途上国を中心に活動している、私にとっては、なかなかの驚きである。

建設現場の労働者がヘルメットをかぶっている・・・、途上国ではレアのケースだ。

 

そして街の中を歩いてみる。

国籍問わず、常に誰かとすれ違うくらい多くの人が歩いている。

この雑多な感じ、人いきれとライヴ感はあって私は好きである。

そして、みな速く歩きとてもエネルギッシュだ。

 

そして、驚いたこともうひとつ。

エスカレーターが速い。

これは、香港人の行動の早さを象徴している気がした。

老人等、速く歩けない方にはやや速すぎるくらいのスピード。

でも、それを許容する香港。

きっと、これが香港スタンダードなんだろう。

気をつけないと、転びそうだ。

 

今回は、現地在住の日本人の方を中心にお会いした。

その多くの人が、話すスピード、考え、そして行動が速い。

ビル建設等の街の発展や新規ビジネスの進みが速い理由も頷ける。

迷うくらいならやってみる、この行動力がこの国の源なのだろう。

 

あらゆるものを加速させる土壌が、香港にはある。

自分も一緒に加速しよう。

 

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Vol.1

2015/01/27

使わない財布

いまから4年前、国際協力機構JICAの一員として、モロッコに単身で駐在していたことがある。モロッコは革製品やバラなどが有名な国だ。英語のほかにフランス語がつかわれている。僕は、日本人として現地メンバーをまとめる役割で着任したのだが、その頃の僕はと言えば、36歳。正直まだまだマジメントスキル云々なんていえるようなレベルではなかった。

現地事務所に到着してまず驚いたことは多様性だ。多様性と言えば聞こえはいいが、平たく言えば、みんなてんでバラバラで、業務チームとしてはほとんど機能していなかったといえる。理由はすぐに分かった。日本人メンバー間では共有されている当たり前の情報が、現地人メンバーにはほとんど共有されていなかった。これではチームが有機的・能動的に動けるはずがない。

いま何が起きているのか、僕らが把握している事実はどんなことなのか、誰がその部分に詳しいのか、問題は何なのか。現地スタッフのマネジメントといえば、上から目線になりがちだが、僕は現地メンバーに対等に向き合って、情報を徹底的に共有することから始めた。仕事柄、英語はそれなりに話すけれども、フランス語となると途端に速度と質が落ちる。相手に何かを伝えようとするときに、よちよちのフランス語を引っ張り出してきては、通じるものも通じない。もどかしかった。歯痒かった。

そんな時、現地のメンバーがサポートを申し出てくれた。「とにかく、話しなさい。吐き出しなさい。あなたの知っていることを、みんなは知らない。だから、英語でいいからどんどん話しなさい。私がフランス語に通訳してあげるから。」僕は日本人メンバーが知っていることをどんどん現地メンバーに発信していった。年齢や経験や分野なんて関係ない、ひとりの人間として。チームは徐々に、連携した動きができるようになってきた。情報が先か、心が先かはわからない。少なくとも僕らモロッコのチームは通い合うものができてから一丸となって機能できるようになった。後半は、周辺情報を熟知している彼らからオリジナルの提案をしてもらえるまでになった。

この世界はとかく人の出入りが激しい。複数のプロジェクトが同時多発的に進行している。いつのまにか誰かがいなくなっていて、いつの間にか新しい顔がそこにあったりする。各自、現場の動きがあるので全員が集結することもなかなか難しいのだ。

ところが、僕が日本に帰国する日が近づいたある日、現地メンバーがわざわざ送別会を開いてくれることになった。それだけでも珍しいことであるし、うれしかった。仕事の都合でその日はどうしても参加できない人もいて、彼は日程調整を担当していた幹事役に激怒した、とかいう話も後になって聞いた。本当に温かい時間を過ごせた。僕が言葉の壁にぶつかったときに、フランス語への通訳を申し出てくれた現地人メンバーは、涙を流してくれた。

その席で、送別の品としてモロッコ製の革の長財布をいただいた。観光客ならば簡単に手が届くかもしれないが、現地のメンバーにとっては高嶺の花だったはずだ。みんなでお金を出し合って、僕のために買い求めてくれたのだそうだ。その財布はモロッコの思い出がパンパンに詰まったまま、いまも大切にしまってある。大事すぎて使えないとは、こういうことをいうのだろう。僕にとっては宝物の財布だ。

近い将来、僕はモロッコを訪れようと思う。そして当時のチームの事務所を訪ねるつもりだ。

ちょうどあの頃に日本で生まれた
今は少し大きくなった僕の息子をつれて。

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